塾長コラム「生きるちからって、なに?」
2018年07月31日
学習指導要領に、
「生きる力」を育成する、と定められています。
また、文科省のHPには、
「生きる力」=知・徳・体のバランスのとれた力
変化の激しいこれからの社会を生きるために、
確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体を
バランスよく育てることが大切です。
と記載されています。
それでは、知識のおいての「生きる力」について考えてみましょう。
まず、はじめに「学ぶ」とは何でしょうか?
親は子供に「学校や塾、家庭で、よく学んでほしい。勉強してほしい」と願います。
「学ぶ」というのは、知識を得ることです。
知識は、「生きた知識」「死んだ知識」に分かれます。
生きた知識というのは、 使いやすい状態で獲得された知識のことです。
特徴は、「知識がつながっていて組み合わせながら利用できる」ということです。
知識同士がたくさんのつながりを持っていて、
それぞれを場面ごとに組み合わせながら利用できます。
「死んだ知識」は、その逆です。
覚えていても、それを、「何時」「どこで」使ってよいかわからないので、
知っていても何もできない状態の知識です。
通常の受験勉強や塾や学校などの勉強だけでも、
知識を得ることはできますが、
「生きた知識」を得ることが難しいように思います。
受験勉強でひたすら暗記しても、
「死んだ知識」では社会にでて使いこなせる知識は少ないと思います。
机上の学問だけでなく、外にでて色々な人に出会い、
様々な経験や体験を積み重ね、体感として「生きた知識」を得ることが重要です。
「経験や体験で学ぶ」という手法では、
「ワクワクする!」「楽しい!」「意外!」「なぜ?」…など、学ぶ人の気持ちが動きます。
また、暗記するのではなく、
その時の状況や感情としての「思い出」で覚えるので知識が体に染みつきます。
では、「ガリガリ勉強しなくてよいの?」
となりますが、そうではありません。
なりたいものになるために、高等教育を受ける場面もありますし、
その場合、従来のような受験勉強も必要になります。
また、勉強は運動よりも、皆が「したくない」「めんどくさい」と思うものなので、
頑張ると結果に反映しやすいです。
人よりできる!
ということが増えると自信や自己肯定感にも繋がります。
しっかり勉強はしましょう。
さて、知識を使いこなすとなると、経験・体験と通した学習が一番効果的ということになりますが、
どれだけ知識を蓄えればよいのでしょうか?
インターネットで、 自分の必要としている知識は、すぐに表示され、
「全ての情報が手のひらにある」といっても過言ではありません。
必ずしもすべての知識を覚えておくことが必要ではない時代に突入してきています。
知識としての「生きる力」とは、
「生きた知識」を獲得し、使いこなすということです。
体験や経験を通して、自発的に学びながら、使える知識や場面を増やし、
「生きる力」「問題解決能力」を養ってほしいと考えています。
あけぼの学習会では、様々な地元の企業様
(「スーパーまるき」さん「ポレポレ」さん「YUTAKA」さん…。他、どんどん協力企業様が増えています!)
の協力を頂き、体験学習イベントを実施しています。
「生きた知識」を獲得し、
問題解決能力や、生きる力をみにつける、
学び場として皆さんをサポートしたいと思います!